一条工務店の外壁を語る上で欠かせないのが、衛生陶器大手TOTOの特許技術を活用した光触媒コーティングです。このメカニズムは、太陽光(紫外線)が外壁に当たることで活性酸素を発生させ、表面に付着した油汚れや排気ガスなどの有機物を酸化・分解。さらに高い親水性によって雨水が汚れの下に入り込み、雨と一緒に汚れを浮き上がらせて洗い流す「セルフクリーニング機能」にあります。
では、ハイドロテクトタイルの評判と真相はどうなっているのでしょうか。大手住宅コミュニティや施主ブログ、現地調査から浮かび上がったTOTO光触媒外壁の汚れ防止効果の実態は、日照・降雨条件によって評価が明確に二極化しています。
南面や西面など、紫外線がしっかりと当たり、かつ吹き降りの雨が十分に当たる外壁面では、築10年以上が経過した住宅であっても「新築同等の白さを保っている」という驚きの声が圧倒的多数を占めます。排気ガスの多い幹線道路沿いであっても、雨が降るたびに黒ずみがリセットされる現象は光触媒ならではの恩恵です。
その一方で、施主から落胆の声が上がるのが「北側の外壁」「軒下で雨が直接当たらない窪み部分」「サッシの角から伸びる雨だれライン」です。光触媒は「紫外線」と「水」の双方が揃わなければ真価を発揮しません。日照時間が短く湿度が高い北側の狭小地では、無機物である砂埃や、光触媒で分解しきれないレベルのコケ・藻・カビが付着・増殖するケースが報告されています。「雨で勝手に綺麗になるはずだったのに、北側の基礎上が緑色に変色してきた」という施主の不満は、立地環境と物理的メカニズムのギャップから生まれています。