現代のファッションシーンにおいて、タトゥーは単なる装飾ではなく「服の一部」としての役割を担っています。平本蓮の身体に施されたタトゥーは、伝統的な日本の和彫りとは異なる、欧米のニュースクールやブラック&グレーのタトゥーカルチャーを色濃く反映しています。
胸元や腕、指先に至るまで刻まれたアートワークは、ノースリーブやオーバーサイズのTシャツを着用した際に独特のテクスチャーとして機能します。肌そのものがグラフィックTシャツのような視覚的インパクトを持ち、シンプルな白Tシャツ1枚を着るだけでモード誌の表紙のようなビジュアルを完成させる力を持っています。
さらに、大舞台で見せる入場衣装(ガウンや特注セットアップ)は、その集大成と言えます。ストリートブランドや気鋭のデザイナーとタッグを組んで制作される衣装は、戦いの場に赴くグラディエーターの鎧であると同時に、最先端のコレクションピースそのもの。入場ゲートからリングに向かう花道は、彼にとって「世界で最も過酷なランウェイ」へと昇華されているのです。