内転と外転の違いを完全解説!股関節・肩の動きと見分け方の極意

内転と外転の違いを完全解説!股関節・肩の動きと見分け方の極意

内転と外転の違いを完全解説!股関節・肩の動きと見分け方の極意の注目ポイントを分かりやすくまとめてご紹介します。

「頭では理解できているつもりでも、動くと間違える」。パーソナルトレーニングやピラティス指導の現場では、クライアントのみならず新人指導者からもこうした声が絶えません。

都内ピラティススタジオで指導を行うインストラクターは現場の実情を次のように明かします。

「リフォーマー(ピラティス専用マシン)を使ったサイドキック運動で『股関節を外転させて』とキューイングを出すと、クライアントの約7割がつま先を上に向けて股関節を外旋させながら持ち上げてしまいます。外転筋を使いたいのに、前ももの大腿直筋を使って代償してしまう典型例です」

また、運動学国家試験対策に励む理学療法士・作業療法士の学生コミュニティ(SNSや専門掲示板)でも、内転・外転のひっかけ問題は毎年のように話題に上ります。「肩甲骨の内転・外転」は前額面の動きではなく、胸郭後面で背骨に寄せる(内転=肩甲骨を寄せる)・背骨から離す(外転=背中を丸める)動きを指すため、「解剖学的肢位の基本原則とどう整合性を取るのか」で混乱する受験生が後を絶ちません。

理学療法リハビリ運動の臨床現場でも、脳卒中片麻痺や変形性股関節症の患者に対して、外転筋・内転筋のどちらを優位に促通すべきかはシビアに判断されます。現場の検証データによると、高齢者の転倒骨折例の多くで股関節外転筋力(中殿筋)が同世代平均より30%以上低下している事実が報告されています。側方へのステップ反応(横によろめいた時に足を踏み出す動作)が遅れるためです。

前田 葵
著者

前田 葵

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。