内転と外転の違いを完全解説!股関節・肩の動きと見分け方の極意

内転と外転の違いを完全解説!股関節・肩の動きと見分け方の極意

内転と外転の違いを完全解説!股関節・肩の動きと見分け方の極意にまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。

身体の動きを正確に定義する際、医学や運動学では世界共通の基準姿勢を用います。それが解剖学的肢位(Anatomical Position)です。「直立して両足を揃え、顔を正面に向け、両腕を体側に下ろして手のひらを前に向けた姿勢」を指します。この基本姿勢から身体がどの方向へ動くかによって、運動の名称が厳密に定められています。

この解剖学的肢位において、身体を真横から貫く矢状軸(しじょうじく)を中心に、身体を前後に二分する前額面と運動軸に沿って行われる側方への運動が「外転」と「内転」です。

定義は至って明快です。身体の左右を二等分する中心線である「正中面」を基準とします。

  • 外転(Abduction):四肢(腕や脚)を正中面から「遠ざける(外側へ開く)」運動
  • 内転(Adduction):四肢を正中面へ「近づける(内側へ閉じる)」運動

英語の語源を見るとさらに直感的に理解できます。外転の「Ab-」は「離れる・去る」を意味し、内転の「Ad-」は「向かう・足す」を意味します。つまり、体幹に引き寄せるのが内転、外へ放つのが外転です。

前後の動きである屈曲と伸展の定義(関節角度が小さくなる曲げる動きが屈曲、角度が大きくなる伸ばす動きが伸展)とは、動く平面(矢状面)が根本から異なります。身体を一枚のガラス板に挟まれた状態に見立てたとき、ガラス板に沿って横に手足を広げる動きが外転、閉じる動きが内転だとイメージすると迷いません。

前田 葵
著者

前田 葵

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。