ネット上の育児情報において「カエル足を守る」というフレーズが一人歩きした結果、現場では新たな誤解や盲点が生じています。その代表格が、良かれと思って無理に足を開かせようとする過度な開脚アプローチです。
オムツ替えM字開脚の注意点として真っ先に挙げられるのは、「親の手で無理に広げてはいけない」という原則です。赤ちゃんの足は自然な脱力状態で開いているのが理想であり、大人が上から手で押し広げてベッドに押し付けるような力を加えると、かえって大腿骨頭に異常な圧力がかかり血流障害や骨端症(ペルテス病類似の障害)を誘発しかねません。「開かせる」のではなく、「自然に開いている状態を邪魔しない」スタンスが鉄則です。
また、オムツの当て方そのものにも落とし穴が存在します。紙オムツをあてる際、吸水体を無理に股の間に押し込みすぎると、太ももの付け根を圧迫して足を固定してしまいます。オムツの股部分は自然な舟形にたわませ、足の動きを拘束しないゆとりを持たせることが肝要です。さらに、冬場に着せるタイトなカバーオールやおくるみで下半身をきつく包み込む行為も、知らず知らずのうちに膝関節と股関節を伸ばした状態に固定してしまうため、オムツ周辺の衣類環境にも細心の注意が求められます。