ジャカルタ日本人学校における最大の構造的特徴は、「高校部が設置されていない」という点です。中学3年生の卒業と同時に、全生徒が自ら新たな進路へ旅立たなければなりません。このため、保護者にとって中学部の3年間は、常に高校受験戦略と隣り合わせの日々となります。
関係者への取材および進路実績データによると、JJS卒業生の主な高校進学先は以下の3パターンに大別されます。
- 早稲田渋谷シンガポール校への進学:東南アジア在住の日本人家庭から絶大な支持を集める選択肢です。同校は早稲田大学への高い推薦枠を保持しており、寮生活を送りながら質の高い日本の教育を受けられるため、保護者のジャカルタ残留を可能にする王道ルートとなっています。
- 日本国内の帰国生受け入れ校・難関私立高校:慶應義塾湘南藤沢(SFC)、国際基督教大学高校(ICUHS)、同志社国際、立命館宇治、中央大学系付属校など、帰国生入試を実施する名門校へ単身または母子先行帰国で受験するケースです。現地の日系学習塾(駿台や早稲田アカデミー系列など)を活用し、中学1年次から計画的な受験対策が進められています。
- 現地または第三国のインターナショナルスクールへ編入:中学卒業のタイミングで、英語力を生かしてジャカルタ市内のインター高校課程(Grade 10〜)へスライドする生徒も一定数存在します。ただし、高い英語スコア(TOEFLや英検準1級以上)が求められるため、JJS在学中からの周到な語学学習が前提条件となります。