日々の後片付けにおいて守るべき基本は、「調理後すぐ、本体が温かいうちにお湯で流す」という極めてシンプルな原則に尽きます。冷水を急激にかけると温度差によって鉄が歪む原因(ヒートショック)になるため、40℃〜50℃程度のぬるま湯またはお湯を使用します。
日常のお手入れ道具として不動の地位を築いているのが、天然パームヤシで作られた亀の子束子(たわし)です。鉄フライパン亀の子束子洗い方のコツは、ゴシゴシと力を入れすぎるのではなく、お湯を流しながら円を描くように動かして表面の汚れや食材かすを浮き上がらせることです。天然繊維は鉄の重合皮膜を過剰に削り取ることなく、頑固な油汚れだけを程よく掻き出してくれます。
中華料理店やプロの厨房で多用されるのが、竹を細かく割って束ねたササラです。中華鍋ササラ使い方を理解しておくと、深型の炒め鍋や中華鍋の後片付けが一気に効率化します。ササラは持ち手が熱くなりにくく、強火調理直後の高温な鍋肌にも躊躇なく突っ込んで汚れをこそげ落とすことができます。竹の適度な硬度が焦げ付きを弾き飛ばし、手を汚さずにスピーディな水洗いが完了します。
洗浄が完了したら、絶対に自然乾燥させてはいけません。水滴を残したまま放置すると数時間で赤サビが発生するため、コンロの弱火に30秒から1分ほどかけて水分を完全に蒸発させることが必須手順です。表面の水分が飛んだら火を止め、鍋肌が乾燥した状態で保管します。なお、日常的に使い込んで油が十分になじんでいる状態であれば、洗うたびに油を塗り直す必要はありません。