還元水飴とは?体に悪い噂の真相と砂糖との違いを専門家が徹底解説

還元水飴とは?体に悪い噂の真相と砂糖との違いを専門家が徹底解説

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健康被害の噂の引き金となりやすい「お腹のゴロゴロ感」について、生理学的な現場検証を行っておく必要がある。大手製菓メーカーの品質管理担当者への取材によると、「糖アルコールを使用した製品に対する問い合わせの約8割が、便が緩くなったという体験に集中している」という。

お腹が緩くなる理由は、極めて単純な人体の浸透圧調整機能によるものだ。還元水飴の主成分である各種糖アルコールは分子構造が大きいため、小腸の粘膜から吸収される速度が通常のブドウ糖に比べて著しく遅い。吸収されずに小腸を通過した糖アルコールが大腸へと移動すると、腸管内の浸透圧が急激に上昇する。

腸は浸透圧のバランスを均一に保とうとして、周囲の血管や細胞組織から腸管内へと水分を激しく引き込む。その結果、便の水分量が増加して軟便や下痢を引き起こす。さらに、大腸に生息する腸内細菌が未消化の糖アルコールを分解・発酵させる過程で、炭酸ガスやメタンガスなどの気体が発生し、お腹の張り(腹部膨満感)や腹鳴が生じる仕組みだ。

臨床試験データによると、一過性の下痢を引き起こさない限界量を示す「最大無作用量」は、体重1kgあたり約0.3g〜0.5g程度とされている。体重60kgの成人であれば、一度に18g〜30g以上の還元水飴を摂取すると下痢を催す可能性が高まる計算だ。ただし、これは個人の腸内フローラの構成やその日の体調、空腹度合いによって大きく左右される。胃腸が敏感な体質の人は、グミやゼリー、ダイエット菓子の一気食いには一定の注意を払うべきである。

橋本 菜々子
著者

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。