1982年11月にリリースされた浜田省吾の通算7枚目となるオリジナルアルバム『PROMISED LAND 〜約束の地』。本作は、前作『愛の世代の前に』で確立したソリッドなロック路線をさらに深化させ、社会と個人の葛藤をコンセプチュアルに描き切った金字塔的アルバムとして知られています。
当時の日本は、バブル経済前夜の消費ブームに沸き立ち、物質的な豊かさが称賛されていた時代でした。大都市には最新のビルや商業施設が次々と建設され、大衆文化が花開く一方で、その膨大なエネルギー消費を支える地方の現実にはほとんどスポットライトが当たっていませんでした。
そのような時代背景の中、アルバムのオープニングを飾るリードトラックとして世に放たれたのが「マイホームタウン」です。きらびやかなポップスがヒットチャートを席巻していた1982年の日本の音楽シーンにおいて、地方都市の暗部とエネルギー供給の構造をストレートに告発する楽曲の登場は、極めて異例かつ衝撃的な出来事でした。