待ち合わせに遅れてくる人が発する言葉には、「ごめん、電車が遅れて」「直前に急用が入って」といった外的要因への責任転嫁が目立ちます。遅刻癖の心理的背景を探ると、そこには「計画錯誤(プランニング・フォールオシー)」と呼ばれる強い楽観バイアスが働いています。「家を出るまでに10分、駅まで5分、電車で15分だから30分前に出れば間に合う」と、すべての工程が最短かつトラブルゼロで進む前提でしか行動計画を立てられません。
さらに根深いのが、「少しくらい遅れても許してもらえる」という無自覚な甘えです。特に友人関係や親しい間柄において、時間を守らない人の性格には他者への敬意の欠如と自己中心性が潜んでいます。待たされている相手が貴重な時間を浪費しているというリアリティを持てず、「謝れば済む」「怒る相手が狭量だ」と頭の中で都合よく変換してしまうため、罪悪感を覚えることがほとんどありません。