のどかな観光地として親しまれる佐布里池ですが、本来は愛知用水の調整池として極めて重要な社会インフラの役割を担っています。中京工業地帯の急速な発展と知多半島の深刻な水不足を解消すべく、1965年(昭和40年)に完成しました。木曽川から引かれた愛知用水の水を貯留し、名古屋南部臨海工業地帯への工業用水供給および知多地域の水道水を支える命綱となっています。
過去にニュース等で話題となった佐布里池の水抜き理由については、インフラの長寿命化を目的とした大規模な耐震補強工事および取水塔・放流設備の定期点検が挙げられます。普段は満々と水を湛えている池の底が現れ、旧集落の遺構や干上がった地形が露出した様子は多くの注目を集めました。こうした徹底した保全管理が行われているからこそ、地域の暮らしと観光地の安全が両立されています。