社会に大きな衝撃を与えたのは、指示役らが日本国内ではなくフィリピンのビクタン収容所という身柄拘束施設の中から強盗を指揮していたという前代未聞の構図でした。
収容所内では職員への賄賂によって自由が売買されており、今村被告らは「VIPルーム」と呼ばれる個室を確保。エアコンや専用ベッド、スマートフォンやタブレット端末を複数台持ち込み、通信アプリ「Telegram(テレグラム)」を通じて日本国内の実行役にリアルタイムで指示を出していました。
「ルフィ」「キム」「ミツハシ」といった偽名を使い分け、SNSの闇バイト募集で集めた若者たちに対し、標的となる住宅の間取り、金庫の位置、さらには「住人を殴ってでも現金のありかを聞き出せ」「バールで叩け」といった残忍な指示を送信。現場の状況を音声通話で実況中継させながら犯行をコントロールしていた実態が捜査記録から浮き彫りになっています。