どぶ板通りをはじめ、アメリカンな雰囲気が色濃く残る横須賀。ミリタリーショップやスカジャン、ネイビーバーガーの看板が目立つ街並みの中で、三笠ビル商店街に位置する柳屋の佇まいは、ふっと息を抜けるオアシスのような存在だ。
戦後復興期から高度経済成長期、そして令和の時代へと街が姿を変えていく中でも、この場所だけは変わらない時間を刻んできた。ベース(米軍基地)の兵士やその家族がふらりと立ち寄り、日本の伝統的な甘味に舌鼓を打つ光景も日常茶飯事だ。和と洋が混ざり合う横須賀という土地柄だからこそ、伝統の和菓子が持つ素朴な味わいがよりいっそう際立つ。