接着剤もテープも不要。それなのに、八角形のリングを両手で軽く押し込むと、スルスルと内側から鋭い刃が飛び出して巨大な手裏剣へと姿を変える。この魔法のような動作の裏には、ユニット折り紙特有の「ポケットとフック」の計算し尽くされた幾何学構造がある。
各パーツの端が、隣り合うパーツの折り目の隙間に絶妙なゆとりを持って挟み込まれている。この摩擦抵抗のバランスが完璧だからこそ、パーツがバラバラに崩れることなく、何度でもスムーズな変形運動を繰り返すことができる。伝統的な日本の折り紙が持つ数理的な美しさに、海外の幾何学者やプロダクトデザイナーからも驚嘆の声が寄せられている。