浮世絵師・葛飾北斎が『富嶽三十六景』で描いたように、富士山は見る角度や季節によって全く異なる美しさを見せる。現代の旅行ガイドにおいても、定番の河口湖畔だけでなく、少し足を延ばした周辺の穴場スポットへの訪問が推奨されている。
例えば、新倉山浅間公園の五重塔越しに見る富士山や、忍野八海の清流越しに仰ぐ姿は一見の価値がある。しかし、こうした人気名所は日中帯に激しい混雑に見舞われる。人波を避けて静寂の中で絶景を満喫するには、現地への早朝到着を目指すタイムスケジュールが不可欠だ。直通電車の始発便や早朝ドライブを組み合わせることで、北斎が愛した雄大な美景を心ゆくまで堪能できる。