Q1:カヤから貰った玉の小刀をサンにあげるのは裏切りではないのですか?
A1:感情面では非情に見えますが、エミシの掟で「死者」として追放されたアシタカにとって、小刀は自身に残された唯一無二の命の象徴でした。サンという傷ついた少女の魂を救い、命を託す誓いとして捧げた行為であり、宮崎監督の演出意図としては最上位の誠意と覚悟の表れと解釈されています。
Q2:エボシ御前は最後に改心したのですか?
A2:エボシはシシ神に右腕を食いちぎられ、タタラ場が壊滅したことで、自然の猛威と己の傲慢さを悟りました。しかし彼女は絶望せず、「みんなで最初からやり直そう、ここをいい村にしよう」と前を向きます。森を一方的に破壊する略奪者から、自然と折り合いをつけながら弱者と共に生きる新たなコミュニティの建設へと舵を切ったのです。
Q3:サンの本当の両親はどうなったのですか?
A3:モロの君の台詞にある通り、サンを産んだ人間の両親は、森を開発する際にモロの怒りに触れ、自分たちの命が助かるための「生贄」として赤ん坊だったサンを投げ捨てて逃走しました。サンが人間に対して強い憎悪を抱き、「人間になりたくない」と頑なに拒絶する根本原因はこの凄惨な出生のトラウマにあります。