キャロルの解散コンサート直後、クールスのメンバーの多くが音楽バンド「クールス」としてレコードデビューへ向かう中、岩城滉一は東映の敏腕プロデューサーや岡田茂社長(当時)に見初められ、単身で俳優の道を選びます。1975年、映画『新幹線大爆破』でスクリーンデビューを果たすと、同年公開の『新・爆発!暴走族』では異例のスピードで主演に抜擢。瞬く間に東映ピカレスク・アクションの看板スターへと駆け上がりました。
その後、映画『人間の証明』など話題作への出演を重ねる中、俳優人生の最大の転機となったのが、1981年から始まった倉本聰脚本の不朽の名作ドラマ『北の国から』です。岩城が演じた「草太兄ちゃん」こと北村草太は、不器用ながら情に厚く、北海道の厳しい自然の中で生きる青年であり、それまでのアウトローなイメージを鮮やかに更新。幅広い世代から愛される国民的実力派俳優としての地位を確立しました。
さらに、岩城滉一のキャリアを語る上で欠かせないのが、本格的なバイク・レース経歴です。単なるタレントの余技ではなく、国際C級ライセンスからスタートし、全日本F3選手権や全日本GT選手権、全日本ツーリングカー選手権(JTCC)などにトップドライバーとして参戦。「チーム・イワキ」を結成してサーキットを駆け抜ける姿は、プロのレーシングドライバーたちからも一目置かれる本物の情熱に満ちていました。