健康のために良かれと思って飲んでいる野菜ジュースが、思わぬ落とし穴となって血圧や健康状態を悪化させるケースがあります。注意すべきポイントは主に3つあります。
第1に、食塩添加タイプや果汁入り商品の選択です。有塩タイプのトマトジュース1缶には1g前後の食塩が含まれている場合があり、塩分制限を行っている人にとっては本末転倒となります。また、飲みやすさを重視して果汁割合が高いジュースを選ぶと、果糖の過剰摂取による中性脂肪増加や肥満を招き、結果として血管への負担を増大させます。
第2に、腎機能が低下している場合のカリウム制限です。腎臓病を患っている方が高カリウムの野菜飲料を大量摂取すると、カリウムが体外に排泄されず「高カリウム血症」を引き起こし、重篤な不整脈を誘発する危険性があります。腎臓疾患で通院中の方は、自己判断で摂取せず必ず主治医に相談してください。
第3に、「即効性」への過度な期待です。ネット上の口コミで「飲んだ翌日に血圧が下がった」といった体験談が見られることがありますが、食品による血圧変動には個人差があり、通常は4〜12週間の継続摂取によって緩やかな変化が現れます。医薬品のような降圧作用を期待して過剰摂取することは絶対に避けるべきです。