近年の神経科学領域における革新的な分析技術は、味覚情報の伝達ルートを分子・細胞レベルで可視化することに成功した。個々の味細胞から伸びる神経線維が脳幹を経由し、一次味覚野(島皮質)へと至る神経回路のシグナル伝達マップが描き出されている。
こうした研究成果は、国際的な生物医学データベースPubMedや日本の学術情報プラットフォームJ-STAGEに多数収載されており、世界の研究者によって検証が重ねられている。国内においても、東京大学をはじめとする最先端の研究チームが味覚受容体と脳内表現の関係性を追究。日本味と匂学会の学術集会などでも、従来の「地域限定型」の味覚モデルを脱却し、全舌面からの多角的な入力データが脳内で統合処理される高度なネットワーク構造として議論が展開されている。