モスキート音とは、蚊の羽音を連想させる極めて高い周波数の音波を指します。一般的な人間の可聴域は約20Hz〜20,000Hz(ヘルツ)とされていますが、モスキート音として利用されるのは主に17,000Hz(17kHz)前後の非常に高い帯域です。
この帯域の音波は、若年層には強い不快感を伴う鋭い刺激音として知覚される一方、加齢に伴い高音域の聴力が低下した中高年層にはほとんど感知されません。この生理的特性を応用し、深夜の公園やコンビニエンスストアの周辺、商業施設の出入口などにおいて、若者のたまり場防止や迷惑行為の抑止を目的とした装置として世界各地で導入が進みました。
可聴域の上限付近にある高周波は、日常生活の会話(およそ500Hz〜2,000Hz)とは全く異なる性質を持ち、意識せずとも脳や神経系を強く刺激する特徴を備えています。