ハンドボールは片手でボールを掴み、空中で体勢を崩しながらでも正確にシュートやパスを繰り出すダイナミックな球技です。そのため、指先とボールの摩擦力を高めることはプレーの精度と安全性の両面で欠かせません。長年にわたり天然・合成の松やにが重宝されてきましたが、松やにには「床や壁に付着すると黒ずみになり、専用溶剤を使っても完全に除去するのが極めて困難」という重大な管理上のデメリットがありました。
公共体育館や学校施設の複合利用化が進むにつれ、他競技(バスケットボール、バレーボール、バドミントンなど)の利用者から「床がベタつく」「滑りやすくなって危険」といった声が寄せられるようになり、松やに禁止体育館が全体の約7割以上に達する地域も珍しくありません。この状況下で、床に粘着剤が残留しにくく、個人単位でグリップ力を担保できるアイテムとして両面テープが急速に普及しました。
両面テープは指先のみに限定して粘着力を付与できるため、ボールへの余分な汚れの付着を最小限に抑えつつ、松やに使用時に近い吸い付き感を得られるメリットがあります。用具や施設を守りながら高いパフォーマンスを発揮するための現実的な解決策となっています。