SNSやネット検索上で頻繁に見受けられるのが、「写ルンですはコンビニに持っていけばスマホへ転送できるのではないか」という疑問です。結論から述べると、コンビニエンスストアの店内端末やレジで未現像の写ルンですをデータ化することは一切できません。
なぜこのような誤解が広まっているのか、現場の構造と歴史的背景を検証すると2つの理由が浮かび上がります。
第一に、セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソン等に設置されている高機能なマルチコピー機の機能との混同です。マルチコピー機では、すでにスマートフォンやSDカード内にあるデジタル写真を選択して「写真用紙にプリント印刷」することは可能ですが、未現像のフィルム本体を差し込んでスキャンする機能は備わっていません。
第二に、昭和から平成初期にかけて存在した「コンビニ店頭でのDPE取次サービス」の記憶です。かつてはレジ横の専用袋に撮り終えたフィルムを入れ、数日後に現像済みのネガとプリントを受け取る取次窓口が存在していましたが、デジカメやスマホの普及に伴い、大手コンビニチェーン全社でこのサービスは完全に終了しています。
近隣にカメラ専門店や家電量販店が存在しない地域にお住まいの場合、コンビニの店頭を探し回るのではなく、フィルムを封筒に入れてポストへ投函する「郵送現像サービス」を利用するのが確実な手段です。