このブームの歴史的ルーツを辿ると、20世紀初頭にスイスの心理学者カール・ユングが提唱した分析心理学に行き着く。ユングは人類に共通する無意識の領域「集合的無意識」を提唱し、そこに潜む普遍的なイメージ群を「キャラクターアーキタイプ」として体系化した。英雄、影、智者、孤児――私たちがフィクションの登場人物に既視感や強い共感を覚えるのは、脳内に深く刻まれた心理的型(アーキタイプ)が刺激されるからに他ならない。
現代のインタラクティブなコンテンツは、ユングの理論をデジタル時代に合わせてアップデートしたものだ。人々は日常のストレスや自己探求の過程で、無意識に自らの原型を探している。心理学の古典的知見が、時を超えて最新のWebコンテンツと融合した瞬間と言えるだろう。