金銭面をめぐるトラブルも、農家への嫁入りを後悔した理由の筆頭です。法人化されていない個人経営の場合、売上はすべて「家計(世帯主の口座)」に入り、嫁への給料は「お小遣い程度」として手渡しされるケースが依然として見受けられます。
どれだけ重労働をこなしても月数万円の手当のみで個人の貯金が作れないという経済的従属は、将来への強い不安を生みます。不満を夫に相談しても「うちは昔からこのやり方だから」と義両親を擁護され、孤立無援となった結果、調停を経て離婚に至る経緯を辿る女性も少なくありません。経済的な自立と労働の正当な対価が保障されていない環境は、夫婦関係を破綻させる決定打となります。