退社後に彼女が新たに向かったのは、欧州における現代アートの世界的中心地の一つ、ドイツのベルリンだった。多様な文化と自由な表現運動が交差する街の空気感は、彼女のクリエイティビティを大いに刺激した。
局アナ時代から書き溜めていたスケッチやアイディアは、現地での生活を通じて一気に具体化していく。絵本作家としてのスタートを切ると同時に、大型のキャンバスを用いた絵画制作にも本格的に着手。異国の地でゼロからアトリエを構え、独自の絵の具の重なりやラインを模索する日々が始まった。ベルリンの街が持つ独特の静寂とエネルギーが、彼女の作風に深みを与えている。