街の雑居ビルに拠点を構え、キャバクラのスカウト業務や闇金、あるいはネット詐欺など多角的な資金源を持つ「福岡の半グレ」。ネット掲示板やSNSでは、元暴走族のOBで構成される特定グループや、主謀者の頭文字を取った通称などが日常的に取り沙汰されている。しかし、彼らの真の恐ろしさは、名前の固定化を巧みに避ける匿名性にある。
警察当局や地元関係者への取材によると、ネットで噂される特定のグループ名は彼らの「看板」の一面に過ぎない。プロジェクトごとにメンバーが入れ替わり、ある時は飲食店経営者として表の顔を使い分け、裏では地下金融や違法賭博を指揮する。主要関係者として名が挙がる人物たちも、表向きは実業家やインフルエンサーの顔を装い、法的追及の手を巧妙にかわしているのが現状だ。