左側の部首「のぎへん」にも、見落とされがちな重要な約束事があります。それが、よく似ている部首「木(きへん)」との書き分けです。
「木」の4画目は左右の払いとして処理されることが多いのに対し、「禾(のぎへん)」の5画目は必ず「点(止め)」として収めるのが鉄則です。ここを右側へ長く払ってしまうと、右隣に来る「火」の領域を侵食してしまい、文字全体が窮屈で雑然とした印象を与えてしまいます。
のぎへんの書き順自体は「短い左払い → 横画 → 縦画 → 左払い → 右の点」と極めてシンプルですが、5画目をコンパクトに留めて右側に広々としたスペースを空けておくことが、秋全体の完成度を大きく左右します。