「触ると明らかにゴリゴリしているけれど、痛くないから放置している」というケースも散見されます。痛みを伴わない初期のしこりは、腱鞘や関節包から生じるガングリオン(良性のゼリー状腫瘤)や、初期の線維化であることが大半です。ただし、足裏のしこりを痛くないからと放置していると、知らず知らずのうちに歩行バランスが崩れ、膝や股関節、腰痛へと代償動作の負担が波及していきます。
しこりが生じる根本的な土台として見逃せないのが、足裏のアーチ崩れや偏平足です。本来、人間の足には「内側縦アーチ(土踏まず)」「外側縦アーチ」「横アーチ」の3つが存在し、バネのように衝撃を分散しています。運動不足や加齢、靴の不適合によってアーチが低下すると、足裏の特定のスポットに異常な荷重が集中し、組織が耐えきれずに硬直を繰り返します。ゴリゴリを消すためには、局所をもみほぐすのではなく、落ち込んだアーチ構造を立て直す視点が欠かせません。