公園内を歩くと、新旧の景観が見事に調和していることに驚かされる。明治から昭和にかけて地域とともに歩んできた歴史的遺構は丁寧に修復され、その周囲にはモダンで洗練されたウッドデッキやオープンカフェが配置されている。
単なる「古い公園の改修」ではない。設計を担当した景観建築家は、「都市の記憶を継承しながら、現代の生活リズムにフィットする柔軟性を持たせること」を目指したという。ベンチに腰掛けてコーヒーを飲む若者のすぐ隣で、往年の写真パネルを眺めながら思い出を語り合う高齢者の姿がある。過去と現在が自然な形で同居する風景こそ、この場所の真骨頂だ。