アイリッシュセッターの象徴である豊かな飾り毛と光沢ある被毛を美しく保つには、日々の丁寧なブラッシングが欠かせません。耳の後ろ、胸元、お腹周り、四肢の飾り毛は非常に毛玉ができやすいため、毎日のピンブラシとコームによる丁寧なお手入れが基本です。換毛期には大量の抜け毛が発生するため、定期的なシャンプーとドライングのスキルも必要とされます。
平均寿命は12〜15年前後と、大型犬としては比較的長寿な傾向にあります。しかし、犬種特有のかかりやすい病気には十分な警戒が必要です。
特に注意すべきは、食後すぐの激しい運動などが引き金となる「胃拡張・胃捻転症候群」です。胸が深い大型犬に多く見られ、発症から数時間で命に関わる緊急疾患です。食後2時間は安静にさせる、早食いを防ぐなどの予防策を徹底しなければなりません。さらに、遺伝的要因が関与する股関節形成不全や進行性網膜萎縮症(PRA)、垂れ耳による外耳炎にも日常的なケアと定期健診が不可欠です。