高級着物を湿気から守る「たとう紙」の役割とプロ直伝の最新保存術

高級着物を湿気から守る「たとう紙」の役割とプロ直伝の最新保存術

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「一度たたむ紙で包んだら、そのまま何年も放置して大丈夫」と思い込んでいないだろうか。実は、これは和服保管における最もありがちな間違いの一つだ。

たとう紙は、着物の代わりに湿気や油分、空気中の汚れを自ら吸い取ってくれている。そのため、長期間使用していると紙自体が徐々に劣化し、表面に黄色や茶色の斑点(シミ)が浮かび上がってくる。この黄ばみは「これ以上、湿気や汚れを吸い切れません」というSOSサインだ。黄ばんだ紙を放置すると、吸い込んだ湿気が逆に着物へ移り、最悪の場合、生地にカビや変色をもたらす。

交換の目安は一般的に1年〜2年に1回。特に梅雨が明けた秋口の「虫干し」のタイミングで紙の状態をチェックし、カサカサ感がなくなったり変色が見られたりした場合は、迷わず新しいものへ交換しよう。

小林 直樹
著者

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。