Q1:巻き終わりの生地が、オーブンの中でペロンとはがれて開いてしまいます。何が悪いのでしょうか?
A1:最大の原因は、巻き終わりの先端が天板の「底面」に正しく接地していないことです。生地が膨らむ力は非常に強いため、先端が横や斜め上を向いていると熱風と膨張で押し上げられて剥がれます。成形後、巻き終わりを完全に下にし、指先で天板に軽く押し付けるように固定してください。また、巻き始めの段階で生地に粉が付きすぎていると接着が悪くなるため、ハケで余分な打ち粉をしっかり落としてから巻くことも大切です。
Q2:二次発酵の段階で、生地の表面からバターがじんわり溶け出して天板に広がってしまいました。復活できますか?
A2:残念ながら、一度溶け出して外に出てしまったバターを生地の層の中に戻すことはできません。そのまま焼き上げると揚げ焼きのようになり、底が焦げやすく中は目の詰まったパンになります。発酵器や部屋の温度が高すぎたことが原因ですので、次回からは26〜28℃を超えない環境を死守してください。溶け出した生地は、冷やしてバターを固めてから焼き、ラスクやシロップ漬け(クロワッサン・オ・ザマンド)にリメイクすると美味しく消費できます。
Q3:三角形の底辺に切れ込みを入れずに巻く方法もありますが、どちらが良いのでしょうか?
A3:ストレートな菱形(両端が尖った形)を目指す場合や、生地の幅が十分に広い場合は切れ込みを入れずに巻くプロもいます。しかし、家庭製パンにおいては生地の幅が狭くなりがちで、中央に厚みが偏りやすいため、底辺に1cmほどの切れ込みを入れて軽く左右に広げてから巻く方が、巻き数が安定し均一な層を作りやすくなります。失敗を減らしたい段階では、切れ込みを入れる成形を推奨します。