猿田佐世氏率いる新外交イニシアティブ(ND)の活動に対する世間の評価は、立場によって鮮明に分かれています。
肯定的な評価としては、「これまで外務省ルートに依存していた対米外交に対し、市民社会や地方自治体(沖縄県など)の声をワシントン中枢に直接届ける画期的な仕組みを作った」という点が挙げられます。実際に米連邦議会の議員会館を歩き回り、議員本人や有力スタッフ、有力シンクタンクの研究員らと膝を突き合わせてブリーフィングを行う手法は、従来の日本の言論界にはなかった「行動するシンクタンク」としての高い実行力を証明しています。
一方、保守派の論客や一部ネットユーザーからは、「日米同盟の抑止力を軽視している」「東アジアの地政学的リスクに対して融和的すぎるのではないか」といった厳しい批判が投げかけられることも少なくありません。しかし、そうした毀誉褒貶の渦中にあっても、彼女自身の発言は感情論に流されず、常に膨大な米側の公式公文書や予算データ、議事録の裏付けを伴っている点が、論敵からも一目置かれる理由となっています。