冬場の外出時や冷蔵庫から冷たいものを取り出した際、指先が突然蝋燭のように真っ白に変色し、次いで紫色(チアノーゼ)、温めると赤褐色へと3段階に変化する症状をレイノー現象指先と呼びます。この血管攣縮反応は、強皮症患者の95%以上、混合性結合組織病(MCTD)やSLE患者でも高頻度に認められる極めて重要な初期兆候です。
単なる「冷え性」と自己処理されがちですが、冷え性が手足全体がじわじわと冷たく感じるのに対し、レイノー現象は「指の第2関節より先が境界明瞭に真っ白・真っ紫に変色する」という明確な視覚的特徴を持ちます。血管が急激に収縮して血流が途絶えるため、患部には激しいしびれや拍動性の痛みが走ります。
レイノー現象を放置すると、慢性的な虚血状態から指先の肉が痩せ落ち(指頭部萎縮)、最終的には爪の変形や激痛を伴う壊疽(えそ)、潰瘍を形成します。真冬だけでなく、夏の冷房環境でも指先の色調変化が起きる場合は、背景に膠原病が隠れている確率が跳ね上がります。