デザートとしておなじみの「ナタデココ」。独特のコリコリとした歯ごたえを持つこの食品も、実はココナッツの恵みから生まれたバイオテクノロジー産物です。
ナタデココ(Nata de coco)はスペイン語で「ココナッツの上澄み皮膜」を意味します。ココヤシの液状胚乳(ココナッツウォーター)に砂糖や酢酸を加え、酢酸菌の一種であるナタ菌(木酢桿菌:Komagataeibacter xylinus)を植え付けて発酵させると、液体表面にセルロースのゲル状皮膜が形成されます。この皮膜を一定の厚さまで育ててサイコロ状にカットしたものがナタデココです。
つまり、ナタデココはココナッツの果肉を直接削ったものではなく、ココナッツウォーターを培地として微生物が作り出した高純度の植物性食物繊維なのです。カロリーが極めて低く、腸内環境を整える水溶性・不溶性の特性を併せ持つ機能性食品として再評価が進んでいます。