他県から引っ越してきた人が最も疑問に抱くのが、「なぜ宮崎には民放が2局しかないのか」という点です。総務省の電波割り当ての歴史や、宮崎県特有の地理的・経済的要因が色濃く影響しています。
宮崎民放2局の理由として最大の要因は、県土の大部分が山地に囲まれており、県内全域へ電波を中継するためのインフラ維持コストが莫大になる点にあります。さらに、人口規模に対して広告主となる地元スポンサー企業の広告費パイが限られていたことから、1990年代の全国的な「民放4局化構想」の波に乗れず、第3局・第4局の開局が見送られた経緯が存在します。
その結果生まれたのが、世界的に見ても極めて稀有なテレビ宮崎クロスネット詳細に見られるトリプルクロスネット運用です。UMKは主系列をフジテレビ系(FNN/FNS)に置きつつ、日本テレビ系(NNN/NNS)およびテレビ朝日系(ANN)のニュース・番組供給ネットワークに加盟しています。
例えば、朝の時間帯はフジテレビ系の情報番組をネットし、夕方のニュースは日テレ系の枠を挟み、ゴールデンタイムは曜日ごとに異なるキー局の番組を切り替えて放送するという超人的なタイムテーブルが組まれています。編成担当者のパズル的采配によって、全国の人気番組を1つのチャンネルに凝縮して届ける独自の番組文化が確立されたのです。