小倉の肉うどん専門店を訪れると、通常の白い麺のほかに、鮮やかな深緑色をした「よもぎうどん(蓬うどん)」を選択できる店舗が数多く存在します。このよもぎうどんと通常のどきどきうどんには、明確な特徴の違いがあります。
よもぎうどんは、生のよもぎや乾燥よもぎ粉末を直接小麦粉の生地に練り込んで製麺されます。茹で上がった麺からは、蓬特有の爽やかで野趣あふれる香りと、かすかなほろ苦さが立ち上ります。このハーブのような風味が、濃厚な牛ほほ肉の脂っこさを中和し、白麺とは全く異なる立体的な味わいを生み出します。
よもぎ麺の発祥店舗とされる「蔵うどん」をはじめ、現在では北方や葛原などの人気店でも定番メニューとして定着しています。観光客や食べ歩きを楽しむファンの間では、初来店で白麺の王道肉うどんを味わい、2回目の訪問でよもぎうどんをオーダーするのが通の楽しみ方とされています。