SNSや口コミサイトを見ていると、「パンケーキが出てくるのが遅すぎる」「ファミレス感覚で行ったら想像以上に高かった」といった意見が散見されます。しかし、これらは店舗の設計思想と利用者の期待値のミスマッチから生じる誤解です。
第一の誤解は、「提供スピードへの不満」です。ファストフードや一般的なチェーン店のように数分で料理が出てくることを期待して入店すると、20分前後の焼き時間は長く感じられます。しかし、前述の通り純粋な手作業によるメレンゲ仕立てを行っているためであり、この待ち時間そのものが「贅沢な時間を楽しむ演出」の一部と捉えるのが正解です。
第二の誤解は、「客層とプライシング」です。すかいらーく系列ということでガストやバーミヤンと同等の低価格帯を想定しがちですが、むさしの森珈琲は明確にアッパーミドルの空間体験を志向しています。珈琲1杯あたり約500円〜650円、食事メニューを含めると客単価は1,300円〜1,800円前後となります。その分、座席のクッション性、広大な空間、雑誌の閲覧サービスなど、滞在価値を高める仕組みにコストが投じられています。