所沢エリアで宿泊施設を探す人の多くが驚くのが、「都市規模に対してビジネスホテルの絶対数が少ない」という構造的課題です。特にこの問題が顕在化するのが、ベルーナドームでプロ野球の公式戦や人気アーティストの大規模ライブが開催される週末です。
ベルーナドームの収容人数は約3万人を超えますが、ドーム周辺の狭山湖・多摩湖エリアにはリゾート型ホテルや旅館が数軒あるのみで、数万人規模の遠征客を収容できるキャパシティはありません。その結果、ドームから西武狭山線で直結する所沢駅周辺へ遠征需要が一気に集中します。
現場を取材すると、イベント開催日の所沢駅周辺ホテルは数か月前の予約開始と同時に即日完売し、宿泊料金が通常の2倍から3倍以上に跳ね上がる現象が常態化しています。定額制かつ安心の会員特典を備えた東横インの存在を渇望する声がSNS上で多数見られるのは、こうした需給逼迫による「遠征難民」「宿泊難民」の切実な叫びが背景にあるといえます。