進路を検討する上で見落としてはならないのが、助産師国家資格を受験するには、看護師免許を取得している(または同時取得見込みである)ことが法的な前提条件となっている点です。
助産師になるための主な進路には、以下の3つのルートがあります。
- 4年制大学の統合カリキュラム:大学4年間で看護師と助産師の国家試験受験資格を同時に目指すルート。ただし学内選抜があり、定員は各大学で数名〜十数名と極めて狭小です。
- 看護学校卒業後に助産師養成所(専攻科・別科・専門学校)へ進学:看護師資格取得後、1年制または2年制の養成校に進学するルート。学力試験だけでなく小論文や面接、実務経験が重視されます。
- 大学院修士課程へ進学:近年増加している2年制の助産学修士課程。高度実践助産師としての研究力や指導力を身につけるハイレベルなコースです。
国家試験自体の合格率は、看護師が約90%前後、助産師が約95%以上と助産師のほうが高く見えます。しかし、これは「全国の助産師養成課程という極めて厳しい選抜試験を勝ち抜き、過密な分娩介助実習(所定の分娩例数の受け持ち)を完遂した精鋭のみが受験している」ためです。国家試験そのものよりも、養成校への入学審査と実習の完遂難易度が格段に高いのが実情です。
学費面でも、看護師養成校の費用(専門学校で約250万〜350万円、私立大学で約600万〜750万円)に加え、専攻科進学や大学院進学ではさらに100万〜250万円程度の追加学費が必要となります。