「保護者にたくさんの情報を伝えたい」という熱心な思いが、かえって読まれないおたよりを生み出してしまうケースは少なくありません。代表的な失敗要因は「余白への恐怖心(ホワイトスペース・フォビア)」です。
紙面の隅々まで文字やイラストを詰め込むと、読者の視線が彷徨い、脳に認知負荷がかかります。デザイン心理学において、適切な余白は「要素同士を区切り、重要な情報を際立たせるための機能的なスペース」と定義されます。四方のマージン(余白)を最低15mm以上確保し、段落間やコーナー間に適度な「抜け」を作ることが、プロフェッショナルな仕上がりの前提条件です。
また、可愛らしさを演出しようとして多種類のクラスだよりイラスト枠や装飾罫線を乱用することも視認性を損ねる原因になります。枠線は「実線1本」「点線1本」など1紙面につき最大2系統までに絞り込み、統一感を持たせることが洗練された印象への近道です。