ネット上の情報では「多摩ニュータウンはゴーストタウン化した」という極端な言説が散見されます。しかし、多摩ニュータウンの歴史と現在を詳細に紐解くと、この認識は過去の偏見に基づいていることが分かります。
確かに昭和40年代から50年代に入居を開始した初期区画では建物の老朽化と住民の高齢化が進みましたが、多摩センター駅周辺は1980年代以降に開発された比較的新しいエリアです。近年は団地の建て替え事業と民間分譲マンションの建設が相次ぎ、20代〜40代の子育て世代の転入超過が続いています。
一方で、住み始めてから気付くリアルな盲点もあります。第一に「坂の多さ」です。歩車分離の立体的な街づくりがなされている反面、駅から離れた住宅地へ向かうルートには急勾配の階段や坂道が多く、電動アシスト自転車が必須となる点には留意が必要です。第二に、深夜営業の飲食店や繁華街が限定的であるため、深夜まで外食や飲み会を楽しみたい層には物足りなさを感じさせる場合があります。