かつてのような「仲介者」を介した闇営業は減った。その代わりに台頭したのが、SNSのダイレクトメッセージ(DM)を利用した直接的なアプローチだ。知名度の低いインフルエンサーや、事務所の管理が届きにくいフリーランスのタレントに対し、プライベートパーティーへの出席や、新店舗のオープン記念ゲストとしての参加が、高額なギャラとともに持ちかけられる。
こうした依頼の背後にいる人物が、どのような資金源を持っているかを見極めるのは極めて難しい。タレント側は「単なるファンのイベント」と思って出席した場所が、実は反社会的勢力の資金洗浄の場であったというケースもあり、知らず知らずのうちに「黒いリスト」に名を連ねてしまう罠が日常に潜んでいる。