山鳩湯の魅力は温泉だけに留まりません。館内の食事処で提供される奥吉野の山の恵み・川の恵みを使った郷土料理は、多くのリピーターを惹きつける大きな要素となっています。
日帰り客にも絶大な人気を誇る看板メニューが「あまご釜飯」です。清流で育った川魚のアマゴを贅沢に炊き込み、香ばしいお焦げと上品な出汁の風味がご飯一粒一粒に染み渡っています。注文を受けてから生米からじっくり炊き上げるため、約30〜40分の時間を要します。入浴前にフロントで先に釜飯を注文しておき、湯上がりのタイミングに合わせて炊きたてをいただくのが通の利用法です。
さらに秋冬から春先にかけての人気を牽引するのが「猪鍋(ぼたん鍋)」や「鴨鍋」などの本格ジビエ鍋です。地元の山で獲れた新鮮な猪肉は、特製合わせ味噌の濃厚な出汁と煮込むことで脂の甘みが際立ち、特有の臭みは一切ありません。鴨肉の旨味が染み出た滋味深い鴨鍋も評判が高く、冷えた体を芯から温めてくれます。
なお、山鳩湯は宿泊利用も可能ですが、客室数が数室と限られているため、紅葉シーズンや連休などは数ヶ月前から宿泊予約が埋まる傾向にあります。宿泊予約は基本的に電話での直接受付が主流となっているため、滞在を希望する場合は日程に余裕を持った早めの問い合わせが欠かせません。