2018年6月16日、ナゴヤドームで開催された「AKB48 53rdシングル 世界選抜総選挙」。地元名古屋での悲願の初戴冠を目指すSKE48の松井珠理奈(当時21歳)と、HKT48のエースとして初の女王の座を狙う宮脇咲良(当時20歳)は、事前の下馬評でも事実上の一騎打ちと目されていました。
事件が起きたのは、開票前に行われたコンサート内のパフォーマンス『10年桜』での出来事でした。ステージ上で松井が宮脇に対して耳打ちするように強い口調で指導を行い、その後宮脇が涙を流して動揺する姿が目撃されたのです。開票結果は松井珠理奈が194,453票を獲得して念願の1位に輝き、宮脇咲良は141,106票で3位という結果に終わりました。
決定的な波紋を広げたのは、戴冠直後の優勝記者会見でした。松井は報道陣の前で、ステージ上でのやり取りについて自ら次のように明かしました。
「咲良たんに『ちゃんと踊って』って言いました。『そうじゃないとAKBが終わっちゃうから』って。でもそれは、咲良たんのことが好きだからです」
この発言がスポーツ紙やワイドショーで大々的に報じられると、SNS上では「公開説教」「パワハラではないか」といった激しい議論が巻き起こり、総選挙後の選抜メンバーによる恒例の写真撮影に宮脇が姿を見せなかったことも相まって、二人の確執は決定的なものとして世間に受け止められることとなりました。