ネット上のコミュニティや知恵袋などで散見される誤解について、業界構造と取材データからファクトチェックを行います。
第一の誤解は、「すべて台本通りでアドリブはないのではないか」という穿った見方です。実際には、大まかなタイムテーブルと紹介する楽曲構成の骨組みは存在するものの、トークの掛け合いや演奏中の即興アレンジは現場の直感に委ねられている部分が非常に大きいのが実態です。特に宮野真守のアドリブに対する星野源の素のリアクションや、藤井隆の突発的な動きはリハーサル通りにいかないことが前提となっており、この「予定調和の破壊」こそが番組のアイデンティティとなっています。
第二の誤解は、「放送間隔が空くと番組終了・打ち切りになったのではないか」という噂です。『おげんさんといっしょ』は一般的なレギュラー番組と異なり、あらかじめ不定期のスペシャル特番として企画・制作されています。キャスト陣全員が多忙を極めるトップスターであること、そして生演奏のバンドリハーサルに膨大な準備期間を要することから、年1〜2回、あるいは季節の節目に絞って放送される制作体制が取られています。
さらにスピンオフの『おげんさんのサブスク堂』が並行して展開されていることもあり、「おげんさん」というIP(知的財産)自体は長期的なスパンでNHKの重要コンテンツとして維持されています。