視力検査のブースに入ると、見えづらさから無意識に目を細めてしまう受検者が後を絶ちません。物理学的には、目を細めることで目に入る光の束が細くなり、ピントが合いやすくなる「ピンホール効果」が働きます。しかし、視力検査で目を細めるのはNGかという問いに対する現場の検査技師や警察官の回答は、例外なく「明確にNG」です。
目を細めて得られた数値は「偽りの屈折力」によるものであり、日常生活や運転時の安全な視界を保証するものではありません。検査員は受検者の目元をしっかりと観察しており、目を細めた瞬間に「目を開けてください」「もう一度やり直します」と注意を受けます。注意された焦りから心拍数が上がり、かえって視界がぼやけてしまうケースも目立ちます。
ネット上では一時的な視力回復の裏技と真相として「目をギュッと閉じてパッと開く」「眼球を強く圧迫する」といった過激な手法が拡散されることがありますが、眼球圧迫は網膜や角膜を傷つける危険があるため絶対に避けてください。直前に結果を左右する決定的な理由は裏技ではなく、スマホやPCの長時間凝視によってピント調節機能が固まるピント調節フリーズ現象と対策にあります。毛様体筋の緊張を解き、本来のピント可動域を取り戻すことこそが正攻法です。