Web検索において多くのユーザーがつまずく盲点が、「ガール・イン・ザ・ミラー」という同名コンテンツの混同です。検索窓にこのワードを打ち込むと、サスペンス映画の情報と並んで、世界的ポップスターであるビービー・レクサ(Bebe Rexha)の楽曲が上位にヒットします。
この楽曲は、2019年公開のアニメーション映画『アグリードール』の劇中歌として書き下ろされた「Girl In The Mirror」です。TikTok等で世界的なトレンドとなり、ワーナーミュージック・ジャパンから公式の日本語リリック・ビデオも公開されました。ガールインザミラーの歌詞和訳を紐解くと、以下のようなポジティブなメッセージが綴られています。
「私を愛してくれる誰かを探していたけれど、鏡の中にいるあの娘(自分自身)を愛さなくちゃいけないの」「完璧じゃなくても、ありのままの自分を抱きしめよう」
映画『ガール・イン・ザ・ミラー』が「鏡の中の自分に唆されて他者を破滅させるダークスリラー」であるのに対し、ビービー・レクサの楽曲は「鏡の中の自分を受け入れて自己肯定感を育むセルフラブのアンセム」であり、テーマ性は真逆の位置にあります。
しかし、両者が奇しくも同じフレーズを冠し、ほぼ同時期(2019〜2020年)に話題となった背景には、「鏡に映る自分とどう向き合うか」という現代の若者が直面する普遍的な葛藤が横たわっています。検索の際には、探している対象が「インディア・アイズリー主演のスリラー映画」なのか「ビービー・レクサの応援ソング」なのかを明確に区別することが肝要です。