公園のシンボルとして世代を超えて親しまれているのが、手押しポンプを模したからくり人形「めぐみの子」だ。近づいてセンサーが反応すると、男の子と女の子の人形がリズミカルにポンプを漕ぎ始め、富士の天然水が勢いよく流れ出す。備え付けのコップで口に含むと、尖りのない柔らかな口当たりとほのかな甘みが喉を潤す。
もっとも、この豊かな水辺景観は決して当たり前に存在し続けてきたわけではない。高度経済成長期の地下水過剰汲み上げによって、かつて三島市内の湧水群は相次いで枯渇の危機に瀕した。白滝公園の池も干上がり、川底にはゴミが堆積した時代があったという。そこから立ち上がったのは市民運動と徹底した環境保全策だった。官民が一体となって水源を守り、流路を清掃し、生態系を取り戻した半世紀の執念が、2026年の今、再びこの豊かな水景を支えている。