「はみだし刑事情熱系」再放送の真相とキャストの現在|柴田恭兵の魂

「はみだし刑事情熱系」再放送の真相とキャストの現在|柴田恭兵の魂

「はみだし刑事情熱系」再放送の真相とキャストの現在|柴田恭兵の魂の見逃せないポイントを一挙に解説しました。

本作を語る上で、ネット上でしばしば見られる誤解が「柴田恭兵主演だから『あぶない刑事』のフォーマットを踏襲したアクションドラマである」という短絡的なラベリングです。しかし実態は大きく異なります。

『あぶない刑事』の大下勇次が軽妙洒脱でスタイリッシュな都会派刑事だったのに対し、『はみだし刑事情熱系』の高見兵吾という男は不器用で、感情を露わにして号泣し、犯人を殴り倒すのではなく抱きしめる刑事でした。走るフォームこそ柴田恭兵特有のダイナミックなストライドですが、走る動機は常に「誰かの命を救いたい」「孤独な叫びを止めたい」という泥臭いヒューマニズムに根ざしていました。

また、本作のもう一つの主役とも言えるのが、1990年代後半から再開発が急速に進んだ東京臨海副都心を中心とするはみだし刑事情熱系のロケ地の景観です。晴海埠頭、勝どき橋、有明の倉庫街、開発途上の台場地区など、冷え冷えとした近代的なコンクリートと潮風が吹き抜ける湾岸エリアが多用されました。当時最先端だったウォーターフロントの風景と、昭和的な情念を持つ刑事たちのコントラストが、独自の映像美を生み出していたのです。

音楽面でも、Part1の甲斐よしひろ「渇いた街」から始まり、鈴木雅之「白日夢」、徳永英明「青い契り」、今井美樹「SLEEP MY DEAR」、竹内まりや「真夜中のナイチンゲール」、尾崎豊「Forget-me-not」に至るまで、当時のレコードレーベルの垣根を越えたタイアップは異例の豪華さでした。劇伴音楽を担当した武内享(元チェッカーズ)の疾走感あふれるスコアとともに、耳に残る名曲の数々がドラマの情感を極限まで増幅させていました。

山崎 陸
著者

山崎 陸

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