暗中模索の時期が続いていた2012年2月、大きな転機が訪れます。日本テレビの深夜ドラマ『私立バカレア高校』の主要キャストとして、髙地優吾、松村北斗、森本慎太郎、ジェシー、京本大我、田中樹の6人が抜擢されたのです。
ジャニーズJr.とAKB48が共演する異例のヤンキードラマは深夜枠ながら熱狂的な支持を集め、映画化されるほどの大ヒットを記録。ファンはこの6人を親愛を込めて「バカレア組」と呼び、彼らによる正式なグループ結成を誰もが信じて疑いませんでした。しかし、エンターテインメント業界の現実は非情でした。映画公開の終了とともに6人の活動はプツリと途切れ、事務所の方針によってジェシーと松村北斗の2人が前列に押し出され、残る4人は別のユニットや後輩のバックダンサーへと分散させられてしまいます。
「あの6人でしか出せない熱量があったはずなのに」――。失意の中、髙地自身も大学進学を機に「アイドルの潮時」を意識し始めていました。そんな崩壊寸前の状況を救ったのが、ジェシーの強い信念でした。「やっぱり俺は、あの6人でやりたい」。ジェシーはまず髙地や松村、田中、森本、京本へと個別に連絡を取り、再び結束を促しました。
そして2015年、6人はジャニー喜多川氏のもとへ直談判に赴きます。「もう一度、この6人でステージに立たせてほしい」。一度解体された組み合わせをタレント側から再要求することは、当時の慣例では極めて異例のタブーに近い直訴でした。しかし、彼らの覚悟と熱意に動かされたジャニー氏は、2015年5月1日『ジャニーズ銀座2015』のステージ上で新グループ名「SixTONES(当初はシックストーンズ、後にストーンズと呼称変更)」の結成をサプライズ発表したのです。諦めかけた6人が自らの手で手繰り寄せた、奇跡の再始動でした。